医療で役立つ放射線
血管造影検査が可能とする早期治療

X線

血管系疾患

カテーテル
治療

血管系疾患の診断と治療で放射線(X線)が活躍

血管造影検査はAngio(アンギオ)とも呼ばれ、血管内にカテーテルという細い管を挿入し、X線透視画像を観察しながらカテーテルを目的の血管まで進め、造影剤を注入することで血管の走行や状態、腫瘍の広がりを診断することができる検査です。検査に引き続いて様々な血管内治療を行うこともできます。
血管性の病気としては、脳動脈瘤・脳梗塞・心筋梗塞・大動脈解離・その他四肢末梢動脈や静脈の狭窄など、腫瘍性の病気では脳腫瘍・肝細胞癌などの診断と治療において活躍しています。

脳梗塞の血管内治療で活躍

脳梗塞は、脳内の血管が細くなり、血栓ができて血管が詰まることで発生します。血管が詰まると血液の流入が止まり、脳に酸素や栄養が行き渡らなくなります。その結果、脳の神経細胞が壊死してしまい、さまざまな障害が生じます。
脳内の血管の中でも太い血管に血栓が詰まった場合、意識障害や片麻痺、失語などの症状を伴います。すぐに救急車で病院へ搬送し、早期の治療が必要となります。もし、治療が遅れると、症状が完全には回復せずに後遺症となることや、場合によっては命に関わる場合があります。

脳の血管は、総頸動脈という首の血管が2つに分岐し、内頸動脈と外頸動脈に分かれますが、内頸動脈は前大脳動脈と中大脳動脈に分かれ、脳に血液を送る血管となります。この血管に血栓が詰まった場合、早急に血栓を取り除かなくてはなりません。
そこで活躍するのが血管造影(Angio)装置です。血管造影装置は放射線(X線)を使用し、X線透視を行います。X線透視はリアルタイムで体内の血管走行などの情報をモニターに投影します。

医師は、カテーテルという細い管を血管に挿入し、モニターに映し出されたX線透視画像で血管を確認しながら、血栓が詰まったところまでカテーテルを進め、カテーテルに血栓を吸引する装置を接続し、カテーテルの先端から血栓を吸引して除去します。診療放射線技師はX線透視画像で医師をサポートしています。医療機関において診療放射線技師は医師と共に、救急搬送された患者さんの命を救うため24時間365日働いています。

提供
(公社)大阪府診療放射線技師会
URL:http://www.daihougi.ne.jp/