日常生活のいろんなところで、実は放射線が活躍しています。 また、自然放射線はあなたの身の回りに昔から存在するものです。 どんなものがあるか、探してみましょう!
自然放射線とは、宇宙や大地、呼気や食物から放出される放射線のことです。 これらの自然放射線は宇宙誕生・地球誕生以来あるもので、 私たちは昔から、自然放射線を浴びる環境で生活しています。 どのようなものがあるか、クリック・タップして探してみましょう。 体内には放射線による損傷を修復する機能があるので、 微量放射線の影響は心配ありません。
私たちが日常浴びる放射線の約20パーセントは、宇宙から降り注ぐ宇宙線です。 宇宙線には、太陽風と宇宙銀河線の2種類があります。太陽風は太陽の表面から放出されるもので、 地球の磁場に捉えられるとオーロラとして観測されることがあります。 一方、銀河宇宙線は、太陽系の外側から飛んでくるもので、 ビッグバンによるもの、ブラックホールや超新星爆発から放出されたものなどがあるとされています。
湯けむりアルファ(α線)
地下から湧き出してくる温泉の成分としてラドンやラジウムがあり、 その量の多い温泉をラジウム温泉といいます。 代表的な温泉として兵庫県の有馬温泉や 鳥取県の三朝(みささ)温泉、秋田県の玉川温泉などがあります。 温泉に入ると放射線を受けることになりますが、 微量な放射線は身体を活性化させ、健康にいいという報告もあります。
岩石に含まれるウランや、岩石から放出された空気中のラドンガスなど、 地球上には多くの放射性物質が存在し、常に放射線を出しています。 トンネル内や地下では大地からの放射線が上下左右から出ているので、 人が受ける放射線の量は地上にいるときよりも多くなります。
食べ物にはカリウム40という放射性物質が含まれています。 カリウムは人間の体には欠かせない栄養素として、 野菜などを通して体内に取り込まれますが、 そのカリウム約1万個のうち1個が放射線を出すカリウム40です。 つまり、私たちは身体の内からも、日常的に放射線を受けています。