放射線教育オンライン意見交換会 放射線教育オンライン意見交換会

中学校の教育現場では2021年度の学習指導要領改正に伴い2年生で学習する電流とその利用の単元で放射線の性質と利用にも触れることとなり、全ての子供達が放射線について学びます。様々な学校での放射線に関する学習の事例紹介、高大連携での教育事例、授業を行う上での問題点などを発表頂き、専門家を交えた意見交換を行います。

開催日
2026年11月7日(土)
13:00~17:00(予定)
実施方法
大阪公立大学中百舌鳥キャンパス C13棟講堂における対面と、
Zoom オンラインウェビナーによるハイブリッド開催

[申込締切:11月5日(木)]
参加無料
以下のフォームよりお申し込みください。

放射線教育関係者意見交換会:
https://forms.gle/G36HjVnmcNSJ3BME7

イベントプログラム

冒頭挨拶

13:00~13:05

大阪公立大学放射線研究センター 秋吉 優史

第1部 基調講演

13:05~14:00

全国の理科教育を牽引する方が、放射線教育に関するナレッジやノウハウをお話しします。

基調講演大阪公立大学医学部附属病院 中央放射線部
市田隆雄先生

講演タイトル:「親しみに富む放射線、そうあってほしい放射線の「理解・教育」について(病院立場)」

概要:本邦では歴史的背景(原爆投下)から、放射線のイメージは世界に比してネガティブに傾倒している。医療での起点を振り返ると、1895年に発見されて翌年にはX線写真として始まっていた。但し、放射線の特徴的な作用の着目が先行して、影響については議論されなかった。それも当時の科学としては仕方がなかったとは考えられている。それ故、活用方法には『肌を綺麗にする』『サーカスでの見世物』になっていた時分がある。その後、経時的に有害事象が現認され、管理の重要性が明らかとなった。医療への運用にあたっては診療放射線技師資格が1968年に設けられて今日を迎えている。
 さて、そのような放射線の現在は、医療に欠かすことができない存在である。医療の最適性を図り患者さんに大いに役立っている。そこで国政としての考え方を交えながら、親しみに富む放射線、そうあってほしい放射線の「理解・教育」について概説させていただきたい。

第2部
 放射線教育に関する
実践事例発表
14:00~15:55

現役で教壇に立たれる教員の方々が、放射線教育の実践事例を発表。
具体的な理解を促すためのポイントや、授業を実施する上で注意していることなどをお話します。

 

対面

14:00~14:25

開新高等学校
長野宣道先生
講演タイトル:「本校における半導体と放射線教育への取り組みについて」

概要: 本校は2025年度に国のDXハイスクールに採択され、2026年4月には半導体工学科が開設された。本校では、中高生への半導体・放射線教育の充実やオープンスクールでの体験展示、さらにはSDGsへの貢献を目的として、半導体を活用した放射線教材の開発に取り組んでいる。放射線を可視化する教材として霧箱の製作を行うとともに、市販の電子工作キット「光センサー」(サンハヤト)に搭載された光検出用半導体素子を利用し、放射線の検出実験を行った。本発表では、これらの教材開発の概要と実験結果を紹介するとともに、半導体と放射線を関連付けた探究型学習や地域への教育普及活動への活用可能性について報告する。

 

対面

14:25~14:50

R8年度ラジエーションカレッジセミナー事務局(日本エヌ・ユー・エス株式会社)
中村 純也 様
講演タイトル:「環境省ぐぐるプロジェクトとラジエーションカレッジセミナーの取組について」

概要: 環境省では、東京電力福島第一原子力発電所事故に関連する放射線の健康影響について、正しい理解の促進と誤解から生じる差別・偏見の解消を目的として「ぐぐるプロジェクト」を実施している。中核となる「ラジエーションカレッジセミナー」は、放射線の健康影響及び風評に関する学習機会を広く提供するものである。学校教員、医療・保健関係者、自治体職員、学生、市民等を対象に、放射線の基礎知識、放射線の健康影響、リスクコミュニケーション、風評などの社会問題等、様々なアプローチでの幅広い学びの場づくりが可能である。また、ぐぐるプロジェクトでは、「学び・知をつむぐ」「人・町・組織をつなぐ」「自分ごととしてつたわる」を軸に、福島の若者で構成された「ふくしまメッセンジャーズ」による情報発信活動を展開している。本発表では、両事業の概要と実践事例を紹介し、放射線教育における活用可能性について意見交換を行いたい。

 

オンライン

14:50~15:15

公益財団法人日本分析センター
加藤 之愛留 様
講演タイトル:「日本分析センターにおける放射線を題材とした自由探究型教育の実践」

概要: 公益財団法人日本分析センターは、2023年度から千葉市が実施する「未来の科学者育成プログラム・ジュニア講座」に参画し、加速キッチン合同会社と共同で、千葉市科学館において放射線を題材とした体験型の科学教育を実施している。本活動では、「目に見えない放射線をキャッチしよう!」をテーマに、小学生および中高生を対象として、放射線の測定や観察を行い、参加者自身が試行錯誤しながら探究する機会を提供してきた。放射線を「教わる」のではなく、測定器の分解・組立てから測定までを自ら行い、得られた結果から考えることを重視し、科学的なものの見方や主体的に探究する姿勢の育成を目指している。本講演では、これまでの講座の内容や実践上の工夫を紹介するとともに、自由探究型の放射線教育を実践する中で得られた経験や気づきを共有し、今後の展開について考える。

 

対面

15:15~15:40

エネルギーリテラシー研究所,立命館大学
秋津 裕 先生
講演タイトル:「放射線を伝える、ということ――15年の実践から考える「言葉」と「判断」」

概要: 2011年の福島第一原子力発電所事故以降、幼児から学生、一般市民までを対象に放射線教育に取り組んできました。その実践を振り返ると、放射線教育では「何を伝えるか」と同時に、「どのような言葉で伝えるか」が、受け手の放射線像に大きく関わることを感じます。科学的に正しい説明であっても、伝える目的や文脈、言葉の選び方によって受け取られ方は異なります。教材づくりや授業での試行錯誤を紹介しながら、伝え手は何を選び、どこまで伝え、どこから判断を学習者に委ねるのか、これからの放射線教育について皆さまと考えたいと思います。

 

対面

15:40~15:55

堺市立中百舌鳥小学校
松本 昌子 先生
講演タイトル:「小学校における放射線教育について」

概要: 放射線は、医療、農業、工業など多くの分野で利用されており、現代社会において、ますます放射線利用の域は広がっています。そのため、放射線の性質や利用についての学びが必要です。このことは、放射線の影響を正しく理解することにもつながります。現在、教科書では、中学2年生理科で学び始めますが、小学生から、身近にある自然放射線や放射線利用の学習などを始めてよいと考えています。その理由は、日常生活で放射線との出会いは、始まっているからです。ただ、学校で教えるとなると、いろいろな課題があり、放射線教育を考える皆様と意見交換をしたいと考えました。どうぞよろしくお願いいたします。

話題提供
16:10~16:30

大阪公立大学 放射線研究センター 准教授 秋吉 優史

第3部
 情報提供、
意見交換フリートーク
16:30~16:55

参加者の方々から募った質問への回答や、各地域の教育現場における悩みや課題の共有などを行います。
質問は事前に申し込みフォームからお送りいただけます。

閉会の挨拶
16:55~17:00

「みんなのくらしと放射線」知識普及実行委員会 小田 啓二(電子研)

開催概要

開催日時
2026年11月7日(土)13:00~17:00(予定)
実施方法
大阪公立大学中百舌鳥キャンパス C13棟講堂における対面と、Zoom オンラインウェビナーによるハイブリッド開催
参加費
無料
対象
放射線教育に関わる学校の先生方、企業・団体の方
主催
「みんなのくらしと放射線」知識普及実行委員会(事務局:大阪公立大学)
ファシリテーター
大阪公立大学 放射線研究センター 秋吉 優史

会場

大阪公立大学 中百舌鳥キャンパス C13棟講堂

〒599-8531
大阪府堺市中区学園町1番1号

大阪公立大学 中百舌鳥キャンパスまでのアクセス

なかもず駅からは、バスでお越し頂くのが便利です。 南海中百舌鳥駅南口にあります。
http://www.nankaibus.jp/rosen/noriba/nakamozu.html
中もず駅前バス停 4番乗り場にて、
南海バス31番または32番の北野田駅前行きに乗って7分ほどで「府大研究所前」でお降りください。
(「府立大学前」は中百舌鳥門前となりますので行き過ぎてください。その次になります。)
道路を渡って反対側に東門がございます。入り口に守衛がおりますので、受付をお願いします。